奈良1区市民連合ニュース28号

2023年10月6日発行

奈良県域水道一体化に向けた「これから」

NPO法人 AMネット事務局長 武田かおり

全国初の「とびぬけた」奈良県の計画
国が進める都道府県単位の水道広域化。その中でも奈良県は、「事業統合」「料金統一」という、全国で初めての「とびぬけた」計画です。全市町村にメリットを出すため、奈良市の水道料金をもとに「安すぎる水道料金」に統一することで、市町村の加入を促したわけですが、将来世代にツケを残すものでした。
山下知事の3点の主張
山下知事の「予算の執行の一旦停止」リストに、水道一体化が対象となったのはそのためです。7月開催の第1回法定協議会で知事は「県が試算した財政シミュレーションでは将来に負債を抱えることになり、統合時に料金を統一する理由もわからない」とし、主に以下3点を主張しました。
①水道料金の統一にこだわらない ②料金試算をやり直す ③2025年4月スタートにこだわらない(しかし水源の統廃合は、言及無し)
この3点は一体化の大きな特徴であり、これまでの議論の根本を覆すものです。
市町村が水道を運営した場合の財政シミュレーションに要注目
9月議会で知事は「一体化は必要。基本的な枠組みを大きく変えることはない」としつつも「荒井知事時代の計画に問題がある部分は改めたい」と答弁。ただし、水道料金を統一するかは明言しておらず、どこまでひっくり返すのかで他市町村の議論も大きく変わるチャンスが生まれました。また、市町村が水道を運営(単独運営)した場合の財政シミュレーションの不開示について、「奈良の声」が不服を申し立てた結果、9月に県情報公開審査会は知事に対し「開示すべき」と答申。情報開示され、これまでどおり「単独運営したほうが得」という試算がもし出てきたら…?要注目です。
水道はまだまだ目を離すと危険
奈良市・葛城市は一体化から離脱しましたが、可能性がゼロになったわけではありません。また、一体化の議論がされる法定協議会は、市民も議員も傍聴もできず、県・市町村議会の議決も当面ありません。首長しか参加できせんが、水道に興味関心ある首長ばかりではありません。まずは民主的な運営を求める請願・陳情を12月議会に向けて、県・市町村議会に提出し、採択を目指す市民の頑張りが必要です。
また、水道民営化が進まないことに業を煮やした官邸が出してきた「ウォーターPPP」(コンセッション《民営化》に段階的に移行するための官民連携方式)も注意が必要で、水道はまだまだ目を離すと危険です。

「沖縄を再び戦場にするな!」
奈良県集会

◆7月30日、「沖縄を再び戦場にするな!」奈良県集会が行われ、約200人が参加。八木健彦さんが「この間の三上智恵さんのDVD 上映運動の意義は大きく、南西諸島の現状に目を向け、発信と行動につなげていこう」と主催者代表として開会挨拶しました。
伊波洋一さん(参議院議員・沖縄の風)の講演概要
―岸田政権の「安保3文書」と5年間で43兆円の軍拡は、南西諸島だけでなく、日本全体の戦場化をも想定。反撃能力の長距離射程の敵基地攻撃ミサイルは、必ず報復攻撃を呼び、日本全土の戦場化をもたらす。米軍戦略は日本を守るためではなく、日本を戦場にして敵の勢力拡大を止めるためのもの。「台湾有事」は米軍戦略上の想定であり、現実ではない。中国は2049年までの平和統一をめざしており、アメリカも中国を唯一の政府として承認し、台湾の独立を支持していない。仮に敵基地攻撃が行われたら、アメリカは逃げていく。中国は日本の全輸出入貿易量の26.5%を占め、日中戦争は日本の国内経済と国民生活に厳しい状況をもたらす。岸田首相は軍拡しか頭にない。まだ安倍政権の時には、中国との外交は生きていた。戦争の準備ではなく、戦争を避ける努力が必要。日本が「NO 」と言えば、アメリカは日本国内基地を「台湾有事」で使うことはできない。日中関係を再構築していくことこそが戦争を避ける道。
◆最後に奈良―沖縄連帯委員会の崎浜代表が、「みんなで白旗を掲げて、非戦を誓い、この奈良から大軍拡大増税反対の運動を大きくしていこう」と挨拶。

9月30日熱気溢れた第4回総会
市民のパワーで政治を変えよう
命、くらし、人権守る政治の実現を

9月30日、奈良1区市民連合第4回総会を行いました。
暑さがまだ厳しい中、70人を超える方の参加がありました。
坂下事務局長がこの1年間のとりくみの経過報告を行い、2023年度の方針並びに規約改正、会計報告、新役員について拍手で承認されました。

八木運営委員の開会挨拶
岸田政権のもと、戦争できる国づくりが進む。麻生副総理の「戦う覚悟がある」発言。対峙すべく奈良1区市民連合は地域の草の根の活動を作り上げてきている。地域の運動と1区市民連合の運動を重層的なものにしていきたい。
各市民連合の連帯のあいさつ
◆奈良市民連合の溝川悠介さん
野党がバラバラでは絶対に勝てないと今ようやく市民と野党の共闘の再構築が行われている。憲法9条と13条を土台にした政治を早急に作り上げる。奈良でも4つの市民連合の共同、さらには総がかり的な全県的な運動に発展しつつある。1区で統一候補を必ず擁立し、勝利に向かい共にがんばろう。
◆奈良2区市民連合の松本健さん
地域に根を張り、政治は住民の力で変えられるという信念での活動 に敬意。道理の通る社会の実現。国の劣化は地方政治にも。国民の中にはあきらめが。人が変わり、政治を変える。この力にそれぞれの市民連合が役割を果たして行こう。
◆市民連合中南和の森永雅世さん
1区市民連合の地域でのとりくみ、タウントークなどきめ細やかな活動、中南和でも取り組んでいきたい。中南和は地域も広く、地域ごとのかたまりを作ること、八木駅前での宣伝行動を通して市民連合中南和の認知を高めていきたい。10月15日橿原文化会館での高田健さんを招いての4者市民連合学習決起集会に参加を。

県内のすべての立憲野党からの連帯のあいさつ
◆立憲民主党奈良県連馬淵澄夫代表メッセージ(岩井禅秘書代読)
物価高の直撃、実質賃金はマイナス、しかし岸田政権は企業への減税や資産家への投資の促し、さらにアメリカの兵器を買うための5年間で43兆円もの莫大な防衛費。さらに総選挙後には隠された増税案が12月に。現政権に代わり、国民の命と暮らしを守り抜く政権樹立に向けて、全力で政治活動に邁進していく。
◆日本共産党奈良県委員会
細野歩 委員長
何よりも5年間で43兆円もの防衛費が問題。中小業者へのインボイス制度、国民の声が届かない。自公政権の経済政策の失敗。野党共闘の具体化、10月22日投開票の衆院長崎4区では広田一氏、参院高知・徳島での補選については末次精一氏の自主支援を決定。
◆社会民主党奈良県連合会
黒川恵三 代表
社民党の議席が減る中、奈良1区でも応援いただいた大椿裕子氏が繰り上げ当選、感謝したい。岸田首相、国民の声を聞くと言いながら、国民の声を無視。11月総選挙という情勢もあり、悪政を潰すためにも皆さんとともに頑張っていく決意。
◆れいわ新選組サポーターチーム
中村巌 奈良代表
野党共闘は正念場。野党と言いながら与党にすり寄る維新、国民。立憲民主党が野党第1党を維持することが大事。危機感をもって総選挙に。れいわ新選組としては消費税の問題、インボイス制度、命と暮らしに関わる問題を中心に訴えていきたい。
◆新社会党奈良県支部
森川満 委員長

岸田政権の戦争する国づくり、沖縄南西諸島を中心に進む。軍事費増額、さらに地球温暖化、国連事務総長「地球が沸騰している」と警告。物価高で苦しい生活、戦争などしている場合ではない。今の政治情勢を変えていきたい。
◆みどり奈良
大森万蔵 代表(メッセージ代読)

戦争と環境破壊を続ける岸田政権にNO!を突きつける運動を。戦争できる国をめざすのではなく、隣国との友好を。地球沸騰化の中、今だけ、カネ儲けだけの原発、化石燃料を使い続けて将来世代に負担を押しつけない候補者を国会に送ろう。

発 言
★富雄地域交流会では、沖縄の現状の学習会、DVD上映会、寮三千子さん朗読による「いくさの少年期」(田中幹夫さん制作)の紙芝居などを実施。独自に「戦争より平和の準備を」のチラシを作成し、地域に配布している。
★少ない予算で運営は大丈夫か。2年先の奈良市長選のことも考えてほしい。高齢による難聴者への補聴器購入補助は切実な願い。介護保険料はこの20年で倍に。市民連合としてできることを模索してほしい。
★学園前・西大寺・あやめ池・秋篠地域交流会は、昨年4つの地域が合流。諸富弁護士との学習会、タウントークの計画と参加、DVD上映会、8月には県内の立憲民主党と日本共産党へ統一候補擁立の要望書を独自に提出するなど。月1回の世話人会も開催。地域の民主運動として広げていきたい。
★自衛隊への名簿提出問題をめぐって「私の個人情報を守って市民の会」を立ち上げてきた。奈良市は今年から18歳と22歳の名簿を紙媒体で自衛隊に提供。奈良市在住の18歳の高校生が市長を相手に全国初の裁判を起こす決意。
★前回の総選挙では選挙運動がバラバラな印象。統一候補を擁立してからの共闘の形をどう作り出すのか、また当選後の行動も重要。大阪でのインボイス制度に反対する集会では立憲、共産、社民、れいわの代表が挨拶。運動での共同も追求していきたい。
★鼓阪小の統廃合に伴って路線バス利用問題を指摘する中で、市教委は送迎車を出すとの方針に転換。子どもを物のように運ぶことでいいのか。朝礼での校長の鼓阪小廃校発言は子どもたちを傷つけた。運動場に除草剤をまくなど無責任で配慮が全くない。
★スピンオフDVD上映を連続して市民の家で9回開催。南大東島でも自衛隊基地の建設が始まり、大変なことに。沖縄南西諸島で起こっていることは他人ごとでないと参加者が感想
★学校に行けない子どもたちのためのフリースクールや経済的な事情で塾に行けない子どもたちのために無料塾を開催。DVで逃げて来た母子、酷暑で冷房もつけられない。学習支援や週1の食事の支援など民間での支援には限界も。行政には下からの声が届かない。
★こんなに問題だらけの世の中なのに政権交代ができない。選挙運動も制限され、選挙に行かない人が半分いる。メディアも発信しない…。問題を「見える化」しないといけない。
★日本の食料の自給率は38%。有事の際には食料輸入が止まり、食糧危機に陥ることを政府は想定。その時にはカロリーの高いイモ類を増産し、卵は1・5カ月に1個など戦時中に逆戻り。食料の安全保障のためにも野党共闘は必要。
★保育士の定数配置は4~5歳児のクラス30人に1人、1~2歳児は20人に1人で長く改善されず。低賃金、人手不足の保育現場。奈良市の幼保再編、民営化など行財政改革のもとで子どもたちが犠牲になっている。学童保育は40人に2人の指導員。非常勤が多く、教室はすし詰め状態で、環境は劣悪。
★国民救援会は冤罪で苦しむ人たちを救うための活動をしている。誰しもが冤罪に巻き込まれる可能性がある。「まず何よりも、正しい道理の通る国にしよう、我らの国を」の言葉を胸に活動。
★生駒では憲法共同センターが中心となって定例の宣伝や署名活動を行ってきた。一点共闘で運動を広げている。「憲法9条、13条守れ」とこれからもとりくんでいきたい。

タウントークの報告

第23回タウントーク(7月29日)
大和西大寺駅コンコースで行いました。今回はコンコースでの実施ということで、トークは行わず、スタンディングとチラシの配布でのアピールとなりました。参加された皆さんは口々に「日本は平和憲法を持つ国、絶対に戦争はダメ」、「日本が戦争しないよう反対していきましょう」など熱い思いを訴えながらの宣伝行動となりました。また今回わざわざ平群からも、日頃お世話になっているのでと、2名の方が参加!
コンコースとはいえ、なかなかの暑さでしたが、皆さん元気よくチラシを配布、受け取りは思ったよりも良く、200個のティッシュと300枚近くのチラシを配布。13人が参加しました。
第24回タウントーク(8月26日)
酷暑を避けるため、JR奈良駅前で夕方の6時から行い、6人の方からトークがありました。参加者は21人でした。
▽深澤さん(奈良市の保育・教育の充実を求める会)
鼓阪小は児童数83人で3年後に廃校の予定。WHO(世界保健機関)は100人を上回らない学校規模が望ましいとしている。署名へのご協力を(これまで4000筆超を提出)。

▽玉浦さん(高江―辺野古につながる奈良の会)
宮古島、与那国島、石垣島で進む軍事要塞化。来年4月完成予定の映画制作。DVD上映会が県内各地で開催中。
▽堀田さん(奈良脱原発ネットワーク)
8月24日、とうとう福島第一原発の汚染水放出の暴挙。未来に向かって汚染水を垂れ流し続けることは耐えられない。
▽檜垣さん(私の個人情報を守って市民の会)
奈良市は今年から18歳、22歳の個人情報をプリントアウトして自衛隊に渡していたことが判明(合計6409人)。憲法13条、個人情報法第3条に違反している。
▽中嶋さん(奈良民医連・岡谷会)
マイナンバーカードのトラブルが後を絶たず。保険証廃止の最大の問題点は、国民皆保険制度による医療を受ける権利が侵害されること。
▽石川さん
政府は原発事故を「見えない化」してきた。FoE Japanは募金で「福島見える化」プロジェクトを立ち上げた。

《奈良1区市民連合》地域交流会の報告

学園前・あやめ池・西大寺・秋篠地域の会
●【7月8日】「沖縄、再び戦場へ」スピンオフ上映会に30人が参加。映画のカンパが1万円を超え、映画のエンドロールに「学園前・あやめ池・西大寺・秋篠地域の会」の名前で出せることに。「沖縄のリアルを感じ取ることができた」「もっと多くの人にこのDVDを見て欲しいと」などの感想が寄せられました。【8月24日】学園前・あやめ池・西大寺・秋篠地域の会として立憲民主党、日本共産党へ要請(「奈良1区で立憲主義を掲げる政党が政策を一致させ、統一候補者を選出し、選挙協力をすること」)が行われました。他の政党へは文書で申入れ。【9月18日】世話人会
飛鳥・紀寺地域交流会
●【7月17日】「沖縄、再び戦場へ」スピンオフ上映会に11人が参加。「何ができるか。小集会でもいいのであきらめずにコツコツやっていく事が大事」などの感想が出されました。
都南地域交流会
●【7月24日】「沖縄、再び戦場へ」スピンオフ上映を開催。10人が参加。「ここまでいっているのかとショック!」「沖縄のたたかいに涙。戦争が始まっている」などの感想が出され、カンパもたくさん集まりました。
あいあいおしゃべり会
●【7月14日】最近の気になることや原発の裁判傍聴の感想などを交流。「戦争にしないためにはどうしたらいいのか」などが話題に。【9月8日】奈良県平和委員会の河戸憲次郎さんを講師に「自衛隊名簿提供問題」を学習。
三笠地域交流会
●【7月1日】小草の会と合同で「沖縄,再び戦場へ」スピンオフ上映会を開催。9人が参加。
高の原・どんぐり地域交流会
●【8月9日】「マイナカードと保険証の話」をテーマに奈良県保険医協会事務局長の竹島さんを迎えて学習会を行い、
12人が参加。【8月28日】「沖縄、再び戦場へ」スピンオフ上映会に11人が参加。「自衛隊って軍隊だと思った。この状況を多くの人に見てほしい」などの感想が寄せられました。祝園武器弾薬庫、航空自衛隊の強靭化についても反対の声を上げていこうということなりました。
佐保若草地域交流会
●【8月7日】学校統廃合の対象になっている鼓阪小校区をもつ佐保若草地域交流会では、引き続き意見交換を行いました。奈良市は危険な通学路の一部と指摘されている一条通にわずかな段差をつける工事を行っているが、根本的な解決になっていない。保護者や住民に真摯に向き合う姿勢が全くないなどの状況が出されました。【9月9日】「鼓阪を守る会」の総会に参加。和光大学の山本由美さんの講演で「鼓阪小廃校がいかに不当であるか」を学習。
富雄・帝塚山地域交流会
●【9月6日】地域の田中幹夫弁護士が幼少期の戦争体験をもとに「いくさの少年期」を出版され、作家の寮美千子さんが紙芝居用として編纂、画は十勝在住の画家・真野正美さんが描いた紙芝居を寮さんと郡山在住の方が朗読。その後「平和を護るため私たちは何ができるか」のテーマで交流しました。21人が参加。「紙芝居というアナログを使った反戦の取り組みも人と人との触れあいが伴えば説得力を持ったものだと感じました。」などの感想が寄せられました。
済美地域交流会
●【9月6日】「沖縄、再び戦場へ」スピンオフ上映会に10人が参加。初めて参加された方も。宮城恭子さんから沖縄での取材をパワーポイントにして紹介。沖縄がアメリカの捨て石になっている状況、沖縄だけでなく奈良も含めて日本全体が捨て石になるアメリカの戦略を説明。

今後の予定

学園前 ・ あやめ池 ・ 西大寺 ・ 秋篠地域交流会
11月4日(土)2時 ~、 西部公民館 6 階第 2 研修室
「 維新政治を切る」学習交流会 講師 大口耕吉郎氏 大阪生健会会長
高の原、どんぐり地域交流会
10 月 16 日(月) 10 時 ~12 時 、 高の原駅前団地集会所
●祝園弾薬庫の強靭化について 講師: 坪井 久行 さん(精華町町会議員)
佐保 若草 地域 交流会
10 月 2 6 日( 木) 1 3 時 30分 、 奈良 市民の家
あいあいおしゃべり会
10 月 27 日(金) 1 3 時 30分~ 15時50分 、 富雄南公民館 2 階会議室
●ぺちゃくちゃしゃべろう会
富雄 ・ 帝塚山 地域 交流会
11月 8 日(土) 1 3 時 30分 、 富雄 公民館
● 選挙に 向けて ● 「 私の 個人情報 守って 」 署名 活動 について

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