奈良1区市民連合かわら版4号

2022.2.13

憲法審査会が2022年2月10日に行われました。国会の予算委員会開催中に行われることは異例です。

国民の多くは,今,憲法の論議を必要としていません。オミクロン感染の拡大で「いかに命を守るのか,生活がどうなるのか」など国民は不安や恐怖を身近に感じています。国会議員に求めているのは,オミクロン感染に対する対策であり,ひっ迫している生活への補償です。「今なぜ,こんなに慌てて国民抜きの憲法審議をすすめようとするのか」憲法審査会そのものに疑念を覚えます。1週間に1回の憲法審査会を求めている政党・議員は国民がどんな状況で暮らしているのか分かっているのかと不信を覚えます。

立憲民主党奥野総一郎筆頭幹事は「予算委員会ではコロナ対策など予算に関わる大事な審議の最中だ。頻繁に開く事は厳に慎むべき。改憲よりも優先すべき課題がある」道下大樹委員は「憲法改正ありきで審査会があってはならない。憲法改正の必要性はどれも乏しい。緊急事態条項導入でコロナ対策など規制を厳しくとの意見があるが,感染症法の法改正で充分対応できる。岸田政権が今国会で感染症改正法提案を断念したのは残念。ワイマール憲法の緊急事態条項の乱用は歴史が証明している。教育の無償化については民主党政権時代に高校の無償制度を導入,安倍政権時代に幼児教育の無償化が法律で制定。法律の改正によって教育の無償化はできる。改憲の必要はない」近藤昭一委員「CM規制,安保法制や違憲の問題,憲法が具現化されているのか審議すべき。99条から憲法を遵守する立場にありながら『改憲,改憲』と言われる事に違和感をもつ。国民が求めているものは何か議論の必要がある」と述べました。

日本共産党赤嶺委員は「4項目の改憲派断じて許せない。憲法に反する現実を糺す議論が必要。医療・保健所の体制放置,193万人の完全失業者,非正規労働者の増加,若者・女性の貧困,一人親世帯は深刻,充分な補償がなく憲法25条の生存権を始め憲法の精神を生かすことが政治に求められている。米軍基地が感染対策の大穴になっている。沖縄県ではキャンプハンセンで大規模なクラスターが発生。国民のいのちと健康にとって重大な問題。感染の不安と危機に見舞われている。党派を超えて日米地位協定の改定が求められている」と述べました。

憲法審査会が重要な時期にきています。
岸田首相や各政党代表に激励や抗議を送りましょう。憲法審査会の委員の方の住所・ファックス番号を今,調べています。分かりましたらお知らせします。

会員の方から

「敵基地攻撃能力」という言葉が不意を突き耳に入ってきて,反射的に真珠湾攻撃のことへ思考が繋がっていきました。その攻撃を契機に日本人は310万人以上の人が犠牲になりました。物騒な言葉が日本の政治家の口から出て,その内に聞き慣れ,いつの間にか受け入れているという事にならないか。世論が操作されているという事もありますが,せめて今一度憲法の前文を目にしませんか。一貫して平和主義を謳い,憲法本文の各条令へと繋がっていく理論を展開しています。残酷さと惨めさを強要される戦争は人間には無縁です。一片のパンを,一滴の水を求めさせる戦争は悪です。国を守るという大義のもと一回切りの人の命を弄ぶ戦争に善悪はありません。一切拒絶します。戦争が起こればもはや勝ち負けはありません。聞き慣れ,その気にさせられ,そうしてしまう,後の公開先に立たず,です。憲法の前文が私たちの行動の指針になるでしょう。(A.N)

憲法学習を地域交流会で行います。地域以外の方も歓迎です。

2月13日(日)2時から4時まで 南部公民館 佐藤真理弁護士

2月21日(月)2時から4時半まで 高の原駅前団地集会所 宮尾耕二弁護士  

4月3日 丹羽教授を招いて憲法学習会 女性センター

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