奈良1区市民連合ニュース40号

2025年8月22 日発行

目次

  1. 立憲主義をとり戻す政治の実現をめざそう ―第27回参議院選挙を終えて―
  2. 分断ではなく包摂の政治の実現を 6月26日参院選勝利キックオフ集会
  3. 7月26日 第40回タウントーク報告
  4. 10・19祝園全国集会を大成功させよう 緊迫化する祝園ミサイル弾薬庫をめぐる状況
  5. 「私の個人情報を守って!!」奈良市民の会主催学習会のご案内
  6. 地域交流会の報告

立憲主義をとり戻す政治の実現をめざそう

―第27回参議院選挙を終えて―
奈良1区市民連合運営委員会


 7月20日投開票の参院選において、再び自公政権に国民の厳しい審判が下り、参院でも過半数割れとなりました。立憲主義を踏みにじり、長年国民生活に背をむけたまま裏金政治を温存する政権に対し、投票率の上昇とともに、多くの国民が明確にNOを突きつけたのです。
 奈良1区市民連合は、奈良市民連合、2区市民連合、市民連合中南和とともに、参院でも自公を過半数割れに追い込むために、奈良選挙区においての市民と野党の統一候補の擁立をめざして、各立憲野党への要請、懇談とともに政策学習会や決起集会を行ってきました。結果奈良選挙区では候補者の多党化などの理由により、一本化は実現できませんでしたが、全国的には32ある一人区のうち17選挙区で立憲野党での一本化が進み、12選挙区で勝利、結果自公候補は14選挙区しか獲ることができず、自公過半数割れにつながりました。これらの勝利は今後の市民と野党の共闘の発展につながるものとして大いに励まされる結果となりました。

 一方で、自民党から離れた岩盤保守層が参政党や国民民主党支持へ流れる現象が生まれました。「日本人ファースト」というフレーズに代表されるような排外主義や分断の広がり、反知性、反リベラルの動きは、世論をより右傾化させ、戦争への道を加速させていくものとして深い危機感を抱かざるをえません。また立憲民主党は選挙区では議席を維持できたものの、比例では減少、日本共産党は比例でも選挙区でも議席を落とすなど、戦争の準備が進む中、リベラルの旗を掲げる政党が国民の支持を集めきれなかったことは、市民連合の今後の運動にとって大きな課題が残りました。
 しかしながら、衆参で少数与党となった石破政権のもとで、国会の様相も変化し、各野党が公約で掲げた減税などの政策が不十分とはいえ、動き始めているという局面も生まれています。今、市民連合に求められているのは、国民生活を守るための政策を具体的に実現させていくための地域からの運動を作り上げていくこと、そして次の衆院選に向けてさらに市民と野党の共闘を前に進めるための推進力としての役割です。さらには、立憲主義がないがしろにされ、戦争準備が着々と進められている今、立憲主義をとり戻し、命と人権、暮らし、平和を守るために、立憲野党の力を結集させていくことです。
 流動化する政治情勢の中、分断ではなく包摂の政策を練り上げ、対話と実践をもとに、足元からの総がかりの運動をともに作り上げていきましょう。

分断ではなく包摂の政治の実現を
6月26日参院選勝利キックオフ集会

キックオフ集会を主催した4者市民連合のみなさん

6月26日、やまと郡山城ホールで、4者市民連合主催で「参院選でも自公を過半数割れに!参院選勝利キックオフ集会」を行い、約100名が参加しました。
開会にあたって奈良市民連合淺川肇共同代表が「参院選では、権力にしっかりと対決できる野党魂のある候補者を選んでいこう」と挨拶。

第一部では冨田宏治さん(関西学院大学教授)が、「自民党岩盤保守層が自民党から剥がれ落ち、国民民主、参政党などへ。進む世代間分断、加速させているのは、国民、維新、参政。玉木代表は『若者をつぶすな!手取りを増やせ!』、一方で高齢
者の切り捨てにつながる終末期医療などの自己負担を主張。分断ではなく包摂の政策を鍛え上げ、伝え広げていく。包摂の理念は「コモン・公共」を大事にすること。これは一言では説明できない。SNSだけでなく、徹底した対話が大事。実現していくために、今こそ市民連合の出番だ」と講演しました。
第二部では、立憲民主党川戸康嗣候補が「市民連合の皆さんと思いは同じ。共に頑張っていきたい」、日本共産党太田敦候補は「消費税減税など暮らしを守る政策を実現していきたい」などそれぞれ決意表明を行いました。各市民連合代表、各政党代表が登壇し、「市民と野党は共闘!」のコールを参加者と共に行いました。アピール文が読み上げられ、最後に、池本昌弘さん(奈良市民連合事務局)が、「今の時点で奈良では一本化が実現できていない。それぞれの候補者には政党を変えていくことも期待されている。総括もしっかりと共にやっていきたい」と閉会挨拶を行いました。

7月26日 第40回タウントーク報告

7月26日近鉄西大寺駅前で第40回タウントークを行い、13人が参加。5人がトークを行いました。約200枚のチラシを配布しました。トークの概要を紹介します。

医療も介護も崖っぷち!
「過去最多の病院の休廃業。介護事業所も同じ。原因は物価高、人件費や燃料費の高騰と診療報酬の引き下げ。国の政策で、病院経営が悪化したのに、お金で誘導してベッド数削減はコメの減反政策と同じ。社会保険料を下げる政策で窓口負担が増えたり、必要な医療が受けられなくなっては本末転倒。」
(山崎直幸さん・奈良民医連事務局)
差別は命を奪う
「公に排外主義が語られて恐怖。ヘイト被害者の多くは精神的打撃を受け、時には命まで奪う。日本には、包括的差別禁止法、政府から独立した人権機関、個人通報制度などがない。罰則を伴う条例はヘイトスピーチ規制に効果がある。国会でも制定の動きがあるので奈良県にも罰則を求める条例や相談窓口の設置を求めていきたい。」
(堀田美恵子さん・奈良県にヘイトスピーチ条例を実現する会)
若者を戦場に送らないために
「自衛隊への名簿提供問題、9月23日午後、RYU裁判担当弁護士諸富健さんの学習会への参加を」
(桧垣 泰弘さん・私の個人情報を守って市民の会)
SNS規制への動きが心配
「日本でもSNS規制への法整備の動きが。『ネットで真実』、SNSだけでなく、あらゆる情報で判断していくことが必要」
(石川直太さん)
平和への声を上げていこう
「精華町祝園弾薬庫へのミサイル配備、増設工事が始まる。住民工事説明会では肝心なことは説明しない。戦後80年間日本は戦争をしてこなかった。平和への声を一人ひとりが上げていこう」
(佐川愛子さん・奈良1区市民連合共同代表)

第40回タウントークに参加されたみなさん

次回タウントークのご案内
日時  8月30日(土)18:00~19:00
場所  近鉄学園前駅南口
自公が少数になった今こそ、要求実現を!
お気軽にご参加ください

10・19祝園全国集会を大成功させよう
緊迫化する祝園ミサイル弾薬庫をめぐる状況

 「私たちは二度と戦争をしたくないのです。」沖縄のガマフマヤーの具志堅隆松さんは、東京での対政府交渉でこう切り出しました。戦後80年、再び東アジアでの戦争に向かう態勢へとひた走るこの国の姿に直面して、私たちは今、心からこの叫びをあげたい。戦争装置としての長射程ミサイル保管弾薬庫・14棟の建設工事が始まろうとしているこの祝園の地で。(10・19祝園全国集会への賛同要請文より)
 祝園ミサイル弾薬庫をめぐる状況は緊迫化しています。7月22・24・26日の工事着工のための住民説明会では、みんなが最も心配していること-「弾薬庫に保管されるものが長射程ミサイルではないのか」「どれほど保管されるのか」「どこで発射を予定するものか」等、肝心なことはすべて軍事機密として口を閉ざし(しかし報復の武力攻撃事態にさらされる危険は否定せず、想定の範囲内と回答)、住民の心配・不安になんら向き合うことなく、ひたすら工事着工へと向かうことをあからさまにしました。全国各地から「京都がアブナイ!」の声も。
 他方、自衛隊最高幹部が米軍アジア太平洋司令官に中国に対する核脅迫を要請し、中谷防衛相のいうワンシアター改めオーシャン戦略が米軍の核脅迫を背骨に組み立てられたものであること、その祝園がミサイル補給拠点として位置づけられ組入られていることが浮き彫りになっています。海上輸送群は、祝園を舞鶴のみならず南西諸島と直結するものです。そしていよいよ年度末には熊本の健軍基地への長射程ミサイルの配備が公表されました。それは次には南西諸島への配備、宮古八重山諸島からの集団疎開計画へと連なっています。
 10月19日の祝園全国集会は、祝園ミサイル弾薬庫問題を全関西・全国の課題として、トマホーク配備の舞鶴軍港・京丹後経ヶ岬のXバンドレーダー基地・饗庭野日米合同演習場・海上輸送群海自阪神基地等、関西で戦争準備拠点とされようとしている地域を結び、そして最前線化されようとしている沖縄・九州を結ぶ集まりです。
 そこに京阪神奈、さらには全国の平和を願う市民が大合流して、国会図書館向かい側のけいはんな記念公園に集い、地元町民とともに平和と文化を創っていく志を全国に発信していきたい。工事着工という新たな段階で、地元ー全関西ー全国が一つになって気持ちを新たにして渦を起こしていく出発点にしたい。(この機会に、祝園ネットや北部ネットを中心に関西ネット準備会を発足させたい。)
《第1部》ピースフェスタ、《第2部》全国リレートーク、そしてピースパレードの構成です。この集会への賛同と参加をお願いします。 (八木健彦)
*詳細はチラシをご覧下さい。
*お問い合わせは、090 17911105(八木)まで。

祝園奈良の会の署名にご協力ください

これまで奈良市に3回にわたって申入れと懇談を行ってきました。しかし奈良市は「祝園弾薬庫は奈良市ではない。 弾薬庫一つには40トンくらい入れると言っていた」などと答え、市民の生命・財産及び貴重な文化財を守るという真剣さに欠けているとしか思えません。
奈良の市民と文化財を守るという地方自治本来の立場で祝園ミサイル問題に対峙することを奈良市長に求め、以下の要請事項で署名に取り組んでいます。
要 請 事 項
● 奈良市は国に対して、「軍民分離」について働きかけてください。
● 有事を想定して策定された「奈良市国民保護計画」について、実効性のある市民の生命、身体、財産及び歴史的文化遺産を保護できるものとしてください。

「私の個人情報を守って!!」
奈良市民の会主催学習会のご案内

 多くの国民にとっての自衛隊は、自衛隊法83条が定める付随的任務である災害派遣であり、ここから自衛隊及び自衛隊員のイメージが作られてきました。
 安保法制、安保関連3文書により大軍拡が進められ、実行するための「人的基盤の強化」がかかげられていますが、自衛官の定数充足率は9割を下回っています。なりふり構わぬ自衛官募集が行われ、7割もの地方自治体が個人情報を自衛隊に名簿提供。自衛隊は18歳や22歳の若者にハガキで勧誘をおこなっています。自衛官の本来の「賭命義務」や「服務義務」などには触れていません。
 徴兵制への不安もある今、「RYU裁判」の原告弁護団事務局長の諸冨健弁護士を講師として学習を行います。
 *大軍拡の下で大きく変わった自衛隊に求められている役割 *自衛隊で起きている実態 *憲法違反の自衛隊への名簿提供についてなどを学習します。
そして、若者の代表として裁判に訴えているRYUさんの支援、大きな世論で裁判を勝利し、「再び若者を戦場に送らない」ための運動についても交流します。
 身近な若者に訴えながら学習会への参加を呼びかけていただくことをお願いします。
●日時 9月23日(火・祝)13時45分開会
●参加費無料
●会場 奈良北部会館3階会議室2・3(近鉄高の原駅 南へ徒歩5分)
●問い合わせ 檜垣(090-5415-1197)
       八木(090-1791-1105)

地域交流会の報告

あいあいおしゃべり会
*予定していた7月10日(木)13時半~
「選挙について喋ろう」 は吉田佑子さんの突然の訃報で中止になりました。9月に再開予定です。
富雄・帝塚山
*7月30日(水)14時~、富雄公民館図書室
「コメ問題」について都南で農業を経営されている吉田さんを囲んで参加者の質問に答える形で交流。
「日本の農地は大きくするわけにはいかないのに政府は大農法を進めている。後継者はほぼいない。1ha(3000坪)持っている人でも年間150万円で所得はない。大型機械が壊れた時点でやめる。新しい機械が買えない。時間給が10円。日本では米作りはなくなる」と悲痛な訴え。
*8月14日(木)、太子町環境農林課と懇談。国や大阪府、太子町の農業政策について教えていただく。
担当の方の農業に対する熱意を感じ、奈良市や県を通じて国に対して市民の声を届けることが大事。
*奈良市まちかどトーク 奈良市農政課と懇談
8月25日15時~、なら市民の家
●次回:9月5日(金)14時~、富雄公民館
・参議院選挙について(田中幹夫弁護士参政党草案について) ・祝園弾薬庫をめぐる情勢署名活動
ならやまの会・高の原
*7月21日(月) 「掌で空は隠せない」視聴
「木本事件と日本の植民地責任」講師:斉藤日出治さん
(大阪労働学校・アソシエ学長)
熊野・朝鮮から歴史を紡ぐ。1910年日本による朝鮮の植民地支配。1920年代全国各地で朝鮮人虐殺事件が発生。1926年に木本事件(朝鮮人が虐殺される)1989年三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会結成→1994年追悼碑を建立。
●参加者の感想:「歴史を正しく教える事が大事。戦争をきちんと反省してこなかった。新たな問題が起きている。参政党の台頭。深く物事を考える人が減ってきている。思い付きみたいに言っている。相手を傷つけて一言も謝罪がない」「今回の選挙を見ていよいよ戦前が始まったと感じる。差別排外主義が大威張りで歩き始めたと恐ろしく思う。どうやってこの状況に抗えば良いのか。戦争は絶対に嫌。過去を学び知る事が今、とても重要」「事件の調査に協力した日本人の話が聞けて心が暖かくなりました」
祝園ミサイル弾薬庫問題を考える奈良の会から報告
●次回:8月18日(月)13時半~16時、第27回参議院選挙と市民連合の在り方(データ提供:佐川道夫)
9月15日(月)13時半~、講演「治安維持法に抗った父の足跡」溝川悠介さん
10月20日(月)13時半~、 講演「若者気候訴訟と市民の力」講師:堀之内来夏さん(立命館大学4回生)
都南・済美・飛鳥・紀寺
*9月20日(土) 午後1時半~、岡谷病院本館2階会議室
テーマ:「介護について」 講師:やくしの里・奥谷弘之さん
学園前・あやめ池・西大寺・平城
*9月15日(月・祝)10時~、世話人会議
佐保若草地域交流会
*7月26日(火) 大口幸吉郎さん(全大阪生活と健康を守る会連合会会長)のお話「維新政治から奈良市政を考える」維新は大阪を丸ごと大企業が儲けられるところにしようとしている。敵を作って市民を分断していくのが維新のやり方だと説明。●次回は8月26日(火)10時~市民の家で「年金について」

【あいあいおしゃべり会】  
 5月9日(金) 「喋ろう喋ろ!」お互いにニュース等の感想を出し合う。
感想:話は多岐にわたり、面白かった。体力的に少し弱くなってきているが、ひどい世の中に対して少しでも頑張らねばと思う。難しい話も分かった気になった。本日も楽しい話が聞けて楽しかった。経済は難しい‼でも世界は経済でまわっている。
6月13 日(金)「ダニー・ネフセタイさん」動画観賞だったが音声が悪く良く分からなかったそうだ。米問題がもっぱらの話題に。
次回:7月10 日(木)13 時半 「選挙について喋ろう」

私たちの命や生活・人権を大事にする私たちのための政治を!

昨年の衆議院選挙に続いて7月20日投開票の参議院選挙で自公政権を過半数割れに追い込みました。
しかし一方、日本でもヨーロッパで見られるネオナチ傾向の兆しが出て来ています。東京都知事選石丸候補や兵庫知事選にみられるネット選挙、自民党の岩盤支持層がより右翼化した「天皇主権・国家主権」など政策を掲げた参政党や保守党を支持する傾向があり、楽観できません。
このような状況で、ただ単に「選挙に行こう」キャンペーンではなく、「平和・命・人権を守る政治の実現」として「具体的な政策キャンペーン」と「各政党の公約を見える化」していくキャンペーンが求められていると思います。
今回の参議院選挙の公示までの1週間余りでしたが、奈良1区市民連合は6回6か所でキャンペーンを行いました。平日は8時から9時まで、排外主義やスパイ防止法など戦前のファシズムに近い政党の主張に対し、平和と人権を守るプラスターや各党の政策や言葉などを掲げ、「見える化」の訴えを行いました。

奈良1区市民連合第6回総会のご案内

日時 10月4日(土)13:30~16:00(13:10開場)
場所 奈良県女性センター3階 講座室1・2
※奈良市東向南町6(近鉄奈良駅下車徒歩2分・南都銀行本店向い)
市民と野党の共闘をさらに前進させるために、たくさんの参加で総会を成功させましょう!

治安維持法100年を考える奈良県民の会主催学習会

「宗教と治安維持法」講師:金子昭さん
(天理大学おやさと研究所教授)
日時 8月29日(金)13:30~16:00
場所 奈良市生涯学習センター
*100周年集会は11月9日(日)、生駒市セイセイビルで渡辺治さん(一橋大学名誉教授、九条の会事務局)の講演決定!!

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